子役時代に培った演技力を持つも、親友を冤罪で殺人犯にしてしまい、法曹界から姿を消した弁護士・神楽かぐら蘭らん(29)。1年後、蘭と同姓同名のリーガルエッセイが、ネット上に掲載され、“敗けを知らない敏腕弁護士”として祭り上げられていた。そんな蘭の前に現れたエッセイの筆者は、――― 謎の天才脚本家・黒澤くろさわ仁じん(40)。蘭は親友の冤罪を晴らすため、黒澤が書く台本の力を借り、弁護士活動を再開することになる ――― 。蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。2つの謎が絡み合い、徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく ―――「法廷という名の劇場で、筋書きを超えたドラマが始まる」